袴乙女の書庫


就寝前の備忘録(4) ~母を求むる泣き声・編~

(ご許可いただいた、ましろくん背後様に感謝です~)

山奥の除霊依頼を完了した、その夜のこと。




洋館のあった山を降り、街中へと戻ってきたときには…
もう終電も出た後の真夜中。
迎えの車が来て帰って行く者、
そのまま夜の街にぶらりと消えていく者…
優美奈と真白も、手をつないで歩き出す。

近くに補導員が居ないか気をつけながら…
学園が部屋をとってくれたビジネスホテルにたどり着き、
預けていたルームキーを受け取る。
銀誓館に縁のある人なのだろう…フロントの係員は
中学生と小学生の2人連れに対して何も言わず、
ただ微笑んで部屋へと上がるエレベーターを指してくれた。

「お腹、すいてない? 何かお夜食…」
「ううん…」
エレベーターの中。
真白は優美奈の申し出に、俯いたままかぶりを振った。

客室に入ると、一度に疲れがどっと襲ってくる。
「ふう…」
丁寧にメイキングされたベッドの上に腰かけ、一息。
それから2人一緒に、部屋風呂で温かい湯を浴び…
優美奈は浴衣、真白は用意してきていたパジャマに着替えて
髪を乾かす。
その間も、真白は…黙ったままだった。
帰り道、ずっと大粒の涙をポロポロと零して
いたのが、今は落ち着いたのか…
それとも、泣き疲れたのか。

『かあさま……かあさま……』
『きみの……気持ち……いたいほど…わかる、よ…』
戦いの中、真白が発した言葉が思い出されて──
優美奈の心にズキリと響く。

ましろくんの気持ちは、私の気持ちで。
私も、幼い頃にお母さん…数年前には、
お母さんの代わりだったおばあちゃんを…。

「今日はお疲れ様…ましろくん、いっぱい頑張ったね。
明日は学校もお休みだし…ゆっくりしようね」
2人して毛布に包まり、
優美奈は真白の小さな身体をギュ…ッと
せいいっぱい抱き締める。

胸の鼓動を聞かせて、優しく頬擦りして…。
お母さんが、おばあちゃんが…私にしてくれたように。
私もまだ、ほんの子供だから…
お母さんの代わりは難しいかもしれないけれど。
ましろくんの本当のお母さんは…ましろくんの記憶の中に生きている
お母さんただ1人だけかもしれないけれど。
それでも。

目を閉じて、優美奈が小声で子守唄を口ずさむ。
真白も、再び涙が溢れ出さないよう瞼を閉じて…
優美奈の体に身を任せる。

「おやすみ、なさい…」
「おやすみなさい…」
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by punipunipoyon | 2008-02-06 23:45 | 優美奈(b02996)

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