袴乙女の書庫


就寝前の備忘録(1)

ちょっと重い話になりそうなので、本文は一応伏せておきます。
内容に不快感を抱かれる方も(もしかしたら)おられるかも
知れませんが、特定のPC・PL様を揶揄する意図は無いことを
ご了承ください。あと、とーっても長いです;;読み物としては
全然オススメできません…。(6/26少し加筆しました)



【土蜘蛛の巫女】さんたちが銀誓館学園に来られてから、
もう二ヶ月になります。

4月最初のあの日──私も、御所市を土蜘蛛一族から
解放するために、戦いに参加していました。

巫女さんたちとも、拳を交えました。
自分の身は確りと護りつつ、相手のことは気絶させて
身柄を確保することを前提に戦っていましたけれど、
一方で繭に囚われている人々を返してくれるように…
こんな乱暴は止めるように、説得もしてみました。
けれど…(年配の方々ほどでは無いにしろ)
半分夢を見ているような巫女さんたちは、話を聞いてはくれませんでした。

そうこうする内、蜘蛛童の糸に首を絞められて──
気が遠くなったところに追い討ちを受けて、
意識が戻ったのは、救護所に運ばれた後でした。


傷も癒えた頃、学園に土蜘蛛の巫女さんたちが転入して来ました。
その内の何人かとも…知り合いになれました。
話してみると、皆さん驚くほど…
現代日本人の良識も倫理もきちんと知っている、普通の人たちでした。
戦場でまみえた、あの人たちと…どうしても頭の中でつながりません。
シルバーレインさえ降らなければ、メガリスの破壊さえ無ければ、
「ちょっと変わった神様を信心してる家の子」で人生を送っていたんだろうな…と
思えたくらいです。
(図書館で巫女さんを検索すると、確かに「うーん…」と思う方も
いらっしゃるのですが、それは他のジョブにも言えることですし…ね)

確かに、一般の方々を攫ったり襲ったりしたこと…巫女さんたちはその幇助を
したに過ぎないとしても、それは決して許されることでは無かったと…思います。
今の世界、優れた種族がいるからと言って…彼らが暴力で人類を
支配するのもやはり、間違っていると…。
また…どなたかが仰っていましたが、相手が殺す気で向かって来ている場合、
こちらにも自身や仲間の命を守る正当防衛の権利は…もちろんあります。
私は…決して死刑廃止論者では無いですし、死をもって償わねばならないほど
(それでも償いきれない)重い罪が…この世にあることも認めます。
戦いの中、学園の生徒さんにも犠牲者が出ました…私の直接の知り合いは
いませんが、結社の団員さんのお友達も…そしてその何人かは、巫女さんの
手にかかって亡くなっています。

それでも。
コマンダーの皆さんが、戦場での巫女さんたちの助命を決定されたことに…
私は今更ながら感謝しています。


一連の事件、一番の被害者は「繭に囚われた方々」なのはもちろんですけれど…
巫女さんたちの多くもまた、加害者であると同時に…被害者でもあったんじゃないか…
今、そう思っています。
彼・彼女たちのプロフィールも様々で…
本当に確信犯で、土蜘蛛の支配による世直しを望んでいた方もおられますけれど…
多様な価値観に触れることなく純粋培養されていた人、
弱みを握られて土蜘蛛の組織に手を貸さざるを得なかった人、
土蜘蛛のやり方に疑問を感じながら…立場が弱くて逆らえなかった人、
自分が土蜘蛛の巫女の一族である自覚も薄く、今の生活を楽しんで…
将来に夢や望みを持って生きてきた人。

赤ちゃんが生まれたばかりのご夫婦も、いたかも知れません。
結婚を目前に控えたカップルも、いたかも知れません。
新学期を迎えるのを楽しみにしていた小学生の子も…。

繭に囚われた市民の誰かと、土蜘蛛の巫女さんの誰か。
「あの時」までは、お友達同士だったりご近所同士だったり
……そんな組み合わせも、あったかも知れません。

そんな人たちが、ある日突然戦いに駆り出されて…
見も知らぬ若者たちを殺せと命じられる…
(土蜘蛛屋敷強襲後の追撃依頼…突然拉致されて洗脳され、鋏角衆に
協力していた人たちも、巫女の血縁だったのでしょうか?)。
私たち銀誓館の能力者は、それがどんな危機的状況でも
依頼や大規模戦闘に参加する・しないは個人の理由…たとえ不参加でも、
臆病者と罵られることはありません。
でも、土蜘蛛の巫女さんたちは有無を言わせてもらえず、
良心に従って裏切ることも許されず…
あまりにも理不尽、です。
少なくとも私は「戦争ってそういうものだ」…で片付けたくありません。

「心神耗弱だったから無罪」とは言いません。
巫女さんたちは確かに、人間社会や世界結界に対する罪を犯してしまいました。
でも、それを言うなら…銀誓館に元からいる能力者の中にも…
悪い大人の意のままに、あるいは生きていくため仕方なく、
能力や戦闘技術を用いて殺しや盗みに手を染めていた方はおられます。
その人たちには何も言わないのに、巫女さんたちだけ
「一般人に手を出した大罪人」扱いするのは…二重基準だと思います。

…私がこんなことを言えるのも、土蜘蛛戦争で直接のお友達を
亡くしたり、家族や知人を繭に囚われていないから…かも知れません。
それでも…報復の連鎖はどこかで断ち切らないといけない。
能力者同士の殺し合いによる多数の死者は、世界結界にも
決して小さくない負担でしょうし…。
戦いで亡くなられた方々も──きっとそう願っておられると、
私は信じたいです。


土蜘蛛戦争に参加した、若い世代の巫女さんたちの全てが
銀誓館で能力者として再スタートを切ったわけでは無いようですね。
当日の戦闘記録と図書館の登録者を比べたら明らかに
人数が合いませんし(それぞれから、見えざる狂気に陥った年配の方や
後から転職した皆さんを差し引いても)…。

メガリス破壊まで普通に暮らしていた方なら「もうコリゴリ、能力は
封印しますから、一般人として生きさせて」と校長先生に泣きついたかも
知れませんし(出来るんでしょうか…;)、見えざる狂気で衰弱したご家族の
介護で、学園生活を送れない方もいるでしょうし…。
私と戦った巫女さんたち、校内で未だに見かけたことは無いのですが…
もし廊下でバッタリ会っても、向こうはこっちのこと…覚えてないかもしれませんね。

……。
気になるのは、「土蜘蛛戦争で家族を亡くした」と仰っている巫女さんが
何人かおられること。
学園の発表では、土蜘蛛側の──巫女さんたちの死傷者数は明らかになっていません。
それは先生方の優しい御配慮なのかも知れませんし、あえてデータを取っていない
だけかも知れませんけれど…。

正当防衛や、不可抗力で致命傷を与えてしまったのは仕方がないとして…
戦闘不能になった巫女さんたちに対して、
乱戦に紛れた惨いことが行われなかったか…そのことがずっと、
気がかりになっています。
それをやってしまったら…私たちもゴーストと、あるいはリビングデッドの復讐対象に
なるような殺人犯人たちと、変わりないですから…。
…同じ学園の仲間を信用出来ないなんて、私…ダメですね。

もう一つ、自己嫌悪。
土蜘蛛や鋏角衆…彼らのことは古代から蘇った特殊なゴーストだとばかり
思っていました…だから彼らに関しては倒すのも仕方が無いし、
手加減して勝てる相手では無いと。彼らが知的生命【来訪者】だと分かった
今現在も…彼らと、巫女さんを心の中で分けてしまっている私がいます。
土蜘蛛衆や鋏角衆の「人」と、主従を越えた絆を持っていた巫女さんも
いると言うのに。
これって…差別かも。
「敵なら人でも人外でも無差別に殺す。その方が平等」…って言う方と、所詮は
裏表にしか過ぎないのかも…知れません。

……。
強く、なりたいです。
自分や周りの生命を最低限守れた上で、
奪いたくない生命を…奪わずに済むくらいには。
自身の「力」に対しては、臆病なくらいが丁度よく。
どんな状況に際しても、恐怖が視界を曇らせることのないように。

一連の事件や戦いで亡くなられた方には、敵味方一般人問わず「ご冥福を」…
巫女さんたちには、「これからも宜しくお願いします」…
まだ見ぬ土蜘蛛の皆さんには、「頑張って」…と。

長文でまとまりもない文章で、本当にごめんなさい。
一通り吐き出して、気持ちの整理をつけたかったんです…。
土蜘蛛衆が未だ仲間として登場しておらず、
来訪者との接触もまだ入り口である以上、
事実と異なる部分や認識不足もたくさんあると
思います。
間違いは判り次第、お詫びいたしますので…。

読んで下さった方には、心から…有難うございました。
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by punipunipoyon | 2007-06-20 01:16 | 優美奈(b02996)

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